未解決事件 ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)とは?コナンの映画にも登場した人物。

未解決事件

はじめに

(C)青山剛昌・小学館

注意本物の死体画像が出てきます。

2002年4月20日に公開された名探偵コナンの映画『ベイカー街の亡霊』。

新型仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーに参加していたコナン達だが、パーティの最中にゲームの開発者が殺害される。

被害者が最後に残したダイイング・メッセージは、キーボードのJ・T・Rの3か所に付着した血の跡。

このメッセージは実在した殺人鬼のジャック・ザ・リッパーを指しており、100年前のロンドンを舞台としたゲーム内に手がかりがあると考えたコナンは、ゲームへの参加を決める。

しかしゲームは人工知能であるノアズ・アークに乗っ取られてしまい「日本のリセット」と言葉を笑し、ゲーム参加者全員が脱落すれば脳を破壊すると宣言。

ゲームを辞めることも出来ず、前に進むしかないと決めたコナンたちはジャック・ザ・リッパーを捕らえるシナリオ「オールドタイム・ロンドン」を選択。

架空の人物である名探偵シャーロック・ホームズがお助けキャラクターとして存在することを知るとともに、現実世界の犯人を見つける手がかりを探し出し、ジャック・ザ・リッパーを捕まえ、死のゲームから生還できるのか?という話になっている。

名探偵コナン史上最高傑作と言われている『ベイカー街の亡霊』。

この作品に出てくるジャック・ザ・リッパーとはどう言う人物なのか?

Jack the Ripperとは?

(C)青山剛昌・小学館

Jack the Ripper(ジャック・ザ・リッパー)、日本語では切り裂きジャックと言われている。

イギリス・ロンドンに実在したと言われる1888年に発生した連続殺人事件の犯人であり、イギリスを恐怖に陥れたと言われています。

2023年現在でも犯人の正体は不明とされており、未解決事件となっている。

Jack the Ripperは少なくとも5人(カノ二カル・ファイブ・認められた5名)を殺害しており、標的にされた女性5人はロンドンのイーストエンドのスラムに住む娼婦(性的サービスを提供することによって金銭を得る女性)

被害者たちは喉や腹部を切られていた。少なくとも3人の犠牲者からは内臓が取り出されていたことから、ジャック・ザ・リッパーは解剖学や外科学の知識があったと考えられている。

当時の新聞で大々的に報道されたことにより、切り裂きジャックは世界的にほぼ永久的に有名となり、今でも語り継がれている。

カノニカル・ファイブ(認められた5名)の事件

  • 第1の事件 メアリー・アン・ニコルズ

切り裂きジャックの最初の犯行と考えられている。

1888年8月31日43歳の売春婦メアリー・アン・ニコルズの遺体がホワイトチャペルのバックズ・ロウで発見される。

喉は左から右に2回切られており、腹部は切り刻まれていた。

遺体が発見された場所で喉を素早く切り裂かれて殺害されたことが確定しており、腹部の傷はニコルズの死後に付けられたものだったと言う。

第2の事件 アニー・チャップマン

1888年9月8日47歳の売春婦アニー・チャップマンの遺体がハンバリー・ストリート29番地の裏庭の出入り口の階段付近で発見される。

喉は左から右に切られ、内臓を取り出されており、腸が腹部から取り出され、両肩に投げ掛けられており、子宮の一部が無くなっていた。

舌が突き出て、顔が腫れ上がっていたことから、チャップマンは喉を切られる前に首に巻いていたハンカチで窒息させられた可能性があるとのこと。

  • 第3の事件 エリザベス・ストライド

1888年9月30日44歳の売春婦エリザベス・ストライドの遺体がワイトチャペルのバーナー・ストリートの外れにあるダットフィールズ・ヤードで発見される。

首に6インチの切り傷があり、死因は左頸動脈と気管の切断で、そのまま切創は右顎の下で止まっていた。彼女の身体にはそれ以外の損傷がなかった。

ネッカチーフを後方に引っ張られて地面に引き倒され、襲われている間は地面に押し付けられていた。ストライドは首を素早く左から右へ切られたと言う可能性があるという。

腹部が切られていないと言うことから切り裂きジャックによるものなのか、または犯行途中で中断したのかは不明であるが、この殺人も切り裂きジャックが行った犯行とされている。

  • 第4の事件 キャサリン・エドウッズ

第3の事件の遺体発見45分後にシティのマイター・スクエアで遺体が発見された。

喉は切り裂かれ、腹部には深く長いギザギザの裂傷が見られ、腸は右肩にかけられていた。

左の腎臓と子宮の大部分が取り除かれて、顔は鼻の切除、頬の切創、さらにそれぞれのまぶたが4分の1インチと5分の1インチにそれぞれ切り裂かれ、 頬には三角形の切り込みがあり、その頂点はエドウッズの目を指していた。その後の調査で、彼女の衣服の中から右耳の耳介と耳たぶの一部が発見された。

このことから犯行をやり終えるまで少なくとも5分はかかったと見られている。

  • 第5の事件 メアリー・ジェーン・ケリー

1888年11月9日25歳のメアリー・ジェーン・ケリーの遺体が本人の家の部屋の中で発見される。

身体は広範囲に渡って損壊され、内臓が取り除かれた状態でベッドの上に横たわっていた。

その顔は「見分けがつかないほど切り刻まれて」おり、喉の切創は背骨にまで至り、腹部にはほとんど内臓が残っていなかった。

子宮、腎臓、片方の乳房は頭の下に置かれ、その他の臓器はベッドの足元に、腹部と大腿部はベッドサイドテーブルに置かれていた。心臓だけが犯行現場から消えていた。

名探偵コナンの中でのジャック・ザ・リッパー

現実でのジャック・ザ・リッパーは正体不明です。誰なのかが未だに分かっていません。

しかし『ベイカー街の亡霊』での切り裂きジャックはちゃんと設定があります。

アーサー・コナン・ドイルが生み出した、シャーロックホームズシリーズに出てくるラスボス。

(C)青山剛昌・小学館

ジェームズ・モリアーティ教授もジャック・ザ・リッパーを捕らえるシナリオ「オールドタイム・ロンドン」に出てきます。

(C)青山剛昌・小学館

ゲーム内では貧民街に捨てられた浮浪児だったという設定で、モリアーティに「犯罪者としての才能」を見込まれて一流の殺し屋となります。
だが彼はモリアーティの想像を超える殺人鬼となってしまい、自分を捨てた母親に似た女性を次々と殺害するようになります。

一説によると売春婦を恨んでいたとされる切り裂きジャック。

もしかしたら本当に母親は売春婦であり、捨てられた恨みで母親に似た売春婦を次々と殺害していったのかもしれません。

犯人と名乗る者からの手紙

殺人事件が起こっている最中には警察や新聞社、その他の個人宛てなどで、何百通もの手紙が送られてきたと言う。犯人を名乗る者以外にも、色々あったが大半はいたずらであったり、役に立たないものばかり。

しかしその中でも重要視された手紙があったという。

  • 「親愛なるボスへ」の手紙

「親愛なるボスへ」の手紙は赤インクで書かれ、2ページにも及び、いくつかのスペルミスや句読点の誤りがあった。筆者の全体的な動機は明らかに、捜査努力をあざ笑い、将来の殺人事件を暗示することであった。

親愛なるボス

警察が私を捕まえたと聞き続けていますが、まだ解決してくれません。彼らがとても利口そうに、正しい道を歩んでいると話すのを私は笑っていた。レザーエプロンについての冗談には本当に腹が立った。俺は娼婦を見下してるし、腰が抜けるまで娼婦を切り裂くのをやめない。最後の仕事は大仕事だった。あの女に悲鳴を上げる暇を与えなかった。どうやったら捕まるんだ?この仕事が好きで、また始めたいんだ。またすぐに、僕のおかしな遊びを聞いてくれるだろう。この前の仕事で、ジンジャービールの瓶に赤いインクを入れておいたんだ。赤いインクで十分なんだ。次の仕事では、お嬢さんの耳を切り取って警察官に送りつけてやる。この手紙は、もう少し仕事をするまでしまっておいてくれ。俺のナイフは切れ味抜群だから、チャンスがあればすぐにでも仕事に取り掛かりたい。幸運を祈る。敬具
ジャック・ザ・リッパー

トレードネームは気にしないでくれ。

PS 赤インクを全部落とす前にこれを投稿するのは良くなかった。まだ取れていない。僕は医者になったらしい。ははは。

  • 「生意気なジャッキー(Saucy Jacky)」のハガキ

消印は1888年10月1日で、この絵葉書には、9月30日に殺された2人の犠牲者が非常に近い場所で殺されたことが記されており、こう書かれている: 「今回は二重の出来事」。

エリザベス・ストライドキャサリン・エドウッズはともに9月30日の早朝に殺され、エドウズの耳の一部は犯人が行った顔面切除の結果、現場で切り離されて発見された。

一部の著者は、この手紙は殺人事件が公表される前に送られたものであり、デマを流した犯人が犯罪についてそのような知識を持っているとは考えにくいと主張しているが、この手紙の消印は殺人事件発生から24時間以上経っており、多くの詳細がジャーナリストやその地域の住民に知られるようになってからかなり経っていた。

私は親愛なるボスにタレこみをしたわけではありません。

明日、ソーシー・ジャッキーの仕事について聞くことになるでしょう。この手紙を返したまま、再び仕事に取り掛かるまで、警察のために耳を塞ぐ時間がなかった。
切り裂きジャック

  • 地獄より(From Hell)

箱と手紙がホワイト・チャペル自警団会長のジョージ・ラスクの元に送られてきます。

箱の中身はアルコール保存されていた腎臓が入っていた。

この手紙はロンドン市警の所有となり、後にメトロポリタン警察に移管された。オリジナルの手紙とそれに添えられていた腎臓は、メトロポリタン警察のリッパー・ファイルに含まれていた他の内容とともに、その後紛失または盗難にあった。幸いなことに、「地獄から」の手紙の写真が撮影されていたが、残念ながら、この写真の原本も現在は失われている。

地獄より

ラスクさん
ある女性から奪った腎臓の半分をあなたに送ります。もうしばらく待ってくれれば、それを取り出した血まみれのナイフを送るかもしれない。

ミスター・ラスク

容疑者達はいるけど・・・

(C)青山剛昌・小学館

切り裂きジャックと疑われた者たちは勿論存在します。

しかし証拠不十分なものしかなく、犯人を特定することが出来ていないのです。

今現在なら防犯カメラもスマホのカメラ等色々あるので、こういう連続殺人を犯すことはあってもすぐ捕まるでしょう。(絶対にやってはいけないことですが)

しかし100年前となるとそんなものがあるわけでもないので、捕まえられずに永久に犯人が分からないというのもあり得る話です。

まとめ

(C)青山剛昌・小学館

ジャックザリッパーに気をつけろ

夜道でおまえを待ってるぞ

死にたくなけりゃどうするか

おまえも血まみれになるこった

ジャック・ザ・リッパーが何故女性5人を殺害したかの動機は分かっておりませんし、男なのか女なのかさえ分かっていません。

ほとんどの人がコナンの映画で切り裂きジャックのことを知ったと思いますが、どうでしょう?

コナンの設定が本当だとして、母親に捨てられて憎むようになり、似た女性を殺害してしまったのなら何かやるせない気持ちになります。

子供の頃に受けた心の傷は大人になっても治りません。トラウマとなっているのです。

まあ昔の話であり、今でも犯人特定のための研究はなされているみたいなので、自分達が死ぬまでに犯人を特定してもらいたいものですね。

以上、未解決事件 ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)とは?コナンの映画にも登場した人物。を書かせてもらいました。

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