日本の悪習慣として定着する「年功序列」-私が経験した会社での体験談 

日本の悪習慣シリーズ

はじめに

自分語りが入っています。転職を何回もしてきているからこそ話のネタが色々あります。

「年功序列」は、今もなお多くの日本企業で悪習慣として残っています。

自分が昔勤めていた会社の社員は高年齢の人がとても多い会社でした。そこで上司に呼び出され言われた言葉が正に「年功序列」に関することだったのです。

本記事では、日本の悪習慣の一つである「年功序列」についてと、私が経験した会社での実体験を交えながら話していきたいと思います。

年功序列とは?

年功序列とは、長年にわたる勤務年数に基づいて従業員の地位や給与を定める制度のことを指します。

この制度では、同じ職務に就く従業員でも、勤続年数が長いほど高い地位や給与が与えられることが一般的です。

年功序列は、過去には日本や韓国などのアジア諸国で広く採用されていましたが、最近では欧米諸国を中心に廃止される傾向にあります。一方、アジア諸国でも新しい雇用制度が導入されている場合があります。

年功序列は、従業員が安心して勤務できることや、組織内での公正性を担保することができる一方で、能力に応じた昇進や評価の機会が少ないために、個人の能力や成果が評価されにくいという問題があります。

要は、新人や若い人がいくら一生懸命働き成果を見せても、年を取った全く仕事をせず成果を出さない人たちの給料には勝てないということです。

年功序列のデメリット

いくつか挙げてみました。

  • 成果を出しても年齢や勤続年数が優遇され、昇給や昇進につながらないことがある
  • 社員が目的意識を持ちにくく、生産性を向上させにくい
  • 仕事に対する士気が低下し、新しいチャレンジが生まれにくくなる
  • 同一内容の仕事でも基本給の額が異なり、社員の働きぶりや成績等に悪影響がでる

自分より仕事をしていない年上の人の方が給料が上とは完全に舐められています。

私が経験した会社での年功序列の実態

自分は上司に恵まれないのか変な人に当たることがとても多いです。昔いた会社も変な上司だったのを覚えています。

会社での面接は、社長と上司と自分の3人で行いました。もしかしたらそこからおかしかったのかも知れません。

面接はスムーズに進んでいき、自分が逆質問する番になりました。自分は「この仕事で危ない危険なことはあるのか?」「仕事をこなしていけば昇給するか?」という質問をしました。話を聞いていて分からなかったことがこの2つだったからです。

上司は突然「危険ならやらないのか?」と圧を込めて言ってきた事を覚えています。自分が質問しているのに、逆に質問を返してくるので意味が分からなかったです。普通に考えて危ない危険なことは誰もしたくはないでしょう。

最終的には「危なくはない」と答えをもらったので、次の昇給の質問に移ったのですが、あんまりはっきりとした答えは貰えませんでした。

結果は採用でしたが少し悩みました。はっきりと「昇給する」という言葉が返ってこなかったのが引っかかっていたのです。しかし他に面接するのも面倒という気持ちからそこの会社に入社しました。はっきり言います。しっかり考えて入社するかを決めてください!

バスに乗って仕事場に向かうのですが、事務所の中には自分の会社の他にも色々な会社の方がいて、一緒に作業するということでした。

自分が入った頃はとても忙しいということもあり、自分は重いものを運んだりする運搬等が多かったです。ここに関してはやはり高齢の方達に任せると腰を痛めるという意味でも若い人が欲しかったというのが本音だったんだと思いましたね。

現場が忙しすぎて人が足りないということで、他の仕事場で作業していた自分と同じ会社の2人が応援で呼ばれました。1人は30代のAさん、1人は50代のBです。毎日自分とAさんは残業、土曜日の休日出勤を繰り返していました。Bは残業と休日出勤は無しです。

そんなことが何ヶ月か続いたある日の休み時間の出来事。元上司が自分と応援で呼ばれた2人を人がいない所に連れて行き、いきなり給料について説明し始めました。内容は大体こんな感じです。

「社員全員の給料を上げようと検討している。しかし全員同じ金額あげてしまうと昔から会社で働いている人たちは新人で入ってきたお前やAを不満に思うだろう。Bは昔から会社で働いているので給料を大分上げようと思っている。悪いがそういうことなのでお前たちは少額だけ上がるという認識でよろしく」

自分やAさんの方がBよりも何十倍も作業しているのに、Bの方が給料が上がると直接上司から言われて自分達はだいぶ萎えたのを覚えています。寸志やボーナスに関しても遥かに働いていない人の方が上だとも聞きました。ここで面接の質問ではっきりとした答えが返ってこない理由が分かりました。所詮この会社も「年功序列」を重視する古い考えの会社だったのです。

Bより多く働いて貢献しても、給料は働かない貢献しないBより遥かに下。そこからは頑張るのをやめました。やるべきことはやりましたが、積極的に動くという行動はしなくなりました。理由はアホらしかったからです。モチベーションも何もかもが低下しました。

そんな環境でもなかなか辞めなかったのは給料は悪いけど、良い人たちに恵まれていたことがあったからかも知れません。

Aさんや他の会社の人達と作業するのはとても楽しかったですから。しかしこれからのことを考えたら給料が上がらない会社にいても勿体無いと言うことで転職に踏み切ったと言うお話でした。

まとめ

デメリットの部分で書かせてもらったことが見事に当てはまった経験です。

年齢や勤続年数で給料の判断する会社と上司、給料の話を聞いた自分やAさんの生産性とモチベーションの低下、同じ仕事をしている自分とAさんとBの給料の額が違うこと。

年功序列は新人や若い人にとって悪の制度と言っても言い過ぎではないと思います。

今の時代、会社は若い人を大事にしなければいけないです。引き継いでくれる人を育てないと会社は存続できません。

今の若い人はすぐに会社を辞める人が多いです。それは全く悪いことではありません。働く側にも会社を選ぶ権利があります。ここはダメだと思われる会社は損切りされます。そのことを会社は知っとかなければいけないのです。

「年功序列」と言う古い考えを持つ会社はいずれ無くなり消えていく運命だと思います。

以上、日本の悪習慣として定着する「年功序列」-私が経験した会社での体験談 、を書かせてもらいました。

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