ドラゴンボールカードシリーズの歴史と制作秘話を振り返る②データカードダス編

ドラゴンボール

はじめに

2010年に稼働開始され2023年今でも超人気なデジタルカードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』。

最近だと原作イラストやアプリゲーム『ドラゴンボールZドッカンバトル』とのコラボでとてつもなくカッコいいイラストのカードが沢山出ています。

しかしドラゴンボールカードの歴史は深く、カードゲームとしては1988年から全てが始まっていたのです。

今回も歴史を振り返ると言うことで、2回目はデジタルとカードの融合で新たなバトルを創生した「データカードダス」。

その開発過程と稼働時のエピソードを紹介したいと思います。

デジタルゲームと融合したTCG(トレーディングカードゲーム)

カードダスとビデオゲームの融合。

カードダスに新時代の到来を告げたシリーズであり、カードを機械にスキャンさせることで画面に戦士たちが登場する。

3つのボタンによる簡単操作で戦士たちの必殺技が繰り出せる仕掛けです。

初期段階のマシン
試遊会の様子

シリーズ第1弾として大きな期待を寄せられたデータカードダス。

上の画像は店舗向けに作られたシリーズ開始告知資料。「次世代カードマシン」とのキャッチコピーに、ドラゴンボールを愛する者たちはとても期待し興奮で眠れない夜を過ごしたと言われています。

稼働された時のマシンはボタンの配置が逆三角形だったが、初期段階のマシンでは一列。

ボタンが取り付けられる面の角度の傾斜がキツかったと言われている。

DCD(データカードダス)の歴史

  • DCD ドラゴンボールZ 

2005年3月〜(第1弾〜第7弾)

  • DCD ドラゴンボールZ2

2006年4月〜(第1弾〜第5弾)

  • DCD ドラゴンボールZ 爆裂impact

2007年5月〜(第1弾〜第6弾)

DCD ドラゴンボールZ W爆裂impact

2008年5月〜(第1弾〜第5弾、SP弾)

DCD ドラゴンボール改 ドラゴンバトラーズ

2009年6月〜(第1弾〜第7弾)

新たな遊びを創りたい気持ちから登場した「データカードダス」

カードダスの名前の由来である「情報発信基地」としてのコンセプトを進化させるために、カードとゲームを融合(フィージョン)した新たな遊びを提案ということで企画はスタートしたと言います。

2004年当時は、鳥山明先生の絵の雰囲気に近いCGを制作できる技術、「ドラゴンシューティング」が用いられたキャラが魅力の、PS2版「ドラゴンボールZ2」が大ヒットしていました。

「ドラゴンボールZ2」の映像表現がカード1枚で呼び出せて、簡単な操作でキャラクター達がカッコいい演出や必殺技を出せるゲーム機を出せれたら子供や大人がきっと喜んでくれるのに違いないと思い企画書にまとめたと言います。

「カードコレクション」であることを意識された「データカードダス」。

悟空やベジータなどの戦闘型のキャラだけでカードを作ると、カードのバリエーションは限られてしまう。

そのためにイベントカードやサポートカードを設定し、一発逆転の可能性があるゲーム性を生み出すと共に非戦闘型のブルマやチチなども参戦できるように工夫されたのです。

バトルの演出は長すぎて飽きてしまうのは良くないので1回約3分間のテンポの良いバトルを目標にし、カメラの回り込みにこだわると共に背景も何パターンも作ったと言います。

必殺技に関しても短い映像ながら爽快感を感じさせるように工夫を行い、プレイをしていてスキップしたくならないような物を目指したと言われています。

業界初だったゲームをせずに「カードを買う」モードは、ゲーム業界の方に「おまけだけ買わせるとは」と驚かれたそうです。

これはゲームで遊びながらカードを入手、その後デッキを組む形がテンポが悪いと判断して、設定されたモードだと言われています。

今では当たり前のことでも当時は「必ずカードが手に入る」ということが斬新で新しいホビーだったのです。

鳥山明先生の感想

「データカードダス」リリース後、鳥山明先生がショッピングセンターで「データカードダス」が稼働しているのを見て、「ドラゴンボールってすごいね」という感想を漏らしたとか。

まとめ

今回は「データカードダス」を振り返ってみました。

当時自分の父親が会社を有給で休んでいた時にジャスコ(今のイオン)に行ったら、誰もいなかったらしく1人で10000円分使って回していたらしいです。学校から帰ってきた自分にカードを全てくれたことを覚えています。嬉しかったな(笑)。

子供から大人まで心を惹きつける作品「ドラゴンボール」。

これからも永久にコンテンツが続いていくと思います、ドラゴンボールファンとしてはとても嬉しいです。

次は「ドラゴンボール ヒーローズ」を振り返っていこうと思います。

以上、ドラゴンボールカードシリーズの歴史と制作秘話を振り返る②データカードダス編、を書かせてもらいました。

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