ドラゴンボール 物語の源とは?④悟空の闘いは終わって世代交代

ドラゴンボール

世界中で絶大な人気を誇る伝説の漫画「ドラゴンボール」。

「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて1984年51号から1995年25号まで連載されてきた。

単行本の発行部数は完全版(2000万部)を含み国内で1億6000万部以上、全世界累計で2億6000万部を記録。

今現在でも最新映画が公開され「vジャンプ」では「ドラゴンボール超」が連載されている。

30周年以上愛され続けている「ドラゴンボール」をこの世に作られた伝説の漫画家鳥山明先生。

キャラクターを作る上での方針、物語の設定や構想はどういう考えから生まれたのか?

で書いた続きです。

見ていきましょう。

先のことを考えていないと言いながら、伏線回収が上手いことについて

出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社
出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社
出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社

『ドラゴンボール』は西遊記を軸に考えた冒険物でしたが、途中でバトル漫画に変わっていきます。

最初は深く考えていなかった悟空の尻尾についても後にサイヤ人の特徴になっていたり、少年編で出てきたレッドリボン軍を使い人造人間・セル編を作ってしまったりと伏線として繋げることに関して天才的だと関係者は話します。

鳥山先生は「強引な辻褄合わせが好きで、話を考えるときに詰まったりするとあのキャラやあの昔の設定使えないかな」と話されたそうです。

上手くやらないと話の辻褄が合わなくなってしまい下手なことをしたことがバレバレになってしまうと語ります。

このことにおいては絶対的な自信を持っているそうです。

ドラゴンボール的な闘い方

出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社

バトルの演出に関してどんどんエスカレートしていき、空間が広く使われていくことに関して鳥山先生はこう語ります。

  • エスカレートしていくにはああいう闘い方をしていくしかなかった。
  • 徐々に敵が強い奴になっていくに従って、如意棒や筋斗雲では敵のスピードについていけなくなる。
  • 最終的には空を飛ばなきゃいけなくなる。
  • 天津飯が空を飛んでいたことを思い出して「こいつ使えるな」と思った記憶がある。
  • 漫画的に「気」を視覚的に見せることを思いついた時は、本当に楽になった。かめはめ破や気をためる場面。

気を視覚的に見せるということなんて天才しか出来ない、思いつかない考えです。

人造人間・セル編〜魔人ブウ編始まりまでの心境

出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社
出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社

人造人間・セル編はとてもキツかったと語ります。

フリーザでやることを全てやったし、これ以上すごい闘いは出来ないし想像がつかないと言うことで燃え尽きてしまったらしいです。

「まだ続くのか〜」と言う思いだったそうです。

セルが終わってもまだ終われない雰囲気だったらしく、ブウ編が始まる前に関係者にこう言われたそうです。

「次の流れが終わったら、どうしても終わらせて欲しい」。

もうこれ以上に強い敵は出てこないし、これ以上悟空を強くすることは出来ないと思った上での発言だったそうです。

ブウ編について・ラストについて

出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社
出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社

本来バカバカしいキャラやギャグが好きなので「最後だから好きなものを描いてやろう」と言う部分が始まりと語ります。

ここに関しては「ドラゴンボールの最終回を意識した鳥山先生が本当に描きたかったものとは?」でも多少書かせてもらいましたが、3代目担当武田冬門(たけだふゆと)さんとの話し合いで決まったそうです。

グレートサイヤマンとかゴテンクスとかをコミカルにやっていこうと思ったそうです。

ラストを考えたのは、最終回の直前だったと語ります。

「本当にこれでおしまい」と言う話が必要だと考えて、時間を10年後まで進めたらしいです。

何年か経って完全版が出た時に原作にはない最後を少し描き足しました。

そのことについて「なんだか最後がシャキッとしない気がしていた」。

「悟空の闘いは終わって、世代交代という意図を明確にしたかった」と語られています。

連載開始から30年以上、振り返ってみて感じる思い

出典元:鳥山明『ドラゴンボール』(集英社

「基本的に終わったらわざと忘れるようにしていて、前のを捨てて新しいのを考えていかないといけない」。

「30年以上時間が経っているのに読んでくれている人がいるのは・・・もう、ありがとうとしか言えないです」。

「本当にありがとう」。こう思いを語られていました。

まとめ

出典元:鳥山明『ドラゴンボール』完全版(集英社

30年以上、これからも永遠のコンテンツとして語り継がれていくであろう伝説の漫画『ドラゴンボール』。

自分達が死んだとしても永久に残り続けていくことでしょう。

それほど素晴らしい作品を作り出してくれた鳥山明先生には本当に感謝の一言です。

「本当にありがとう」。

以上、ドラゴンボール 物語の源とは?④悟空の闘いは終わって世代交代 を書かせてもらいました。

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