エッセンシャルワーカーの待遇が悪く給料が低い理由。人手不足の現場。

日本の悪習慣シリーズ

はじめに

エッセンシャルワーカーとは人々の生活にとって必要不可欠な労働者のことを言います。

必要不可欠ならばそこには充分な救済処置を行わければいけません。

しかし現実はその仕事に見合うだけの評価や給料は得られていないと指摘されています。

以前には、『世間一般での底辺職業ランキング一覧』というのが掲載されていました。

面白半分で投稿したのか、本当にそう思っていたのかは謎ですがあんまりな記事です。

その職業についている人がいるおかげで私たちの生活は成り立っていると言っても大袈裟ではないのですが、ランキングを掲載した人やその人の意見に同意する人達はよっぽど人間としての価値がない人達でしょう。

今回は何故日常において必要不可欠なエッセンシャルワーカーが不遇な立場なのかを解説します。

待遇が悪いと言われている理由

いくつかの例です。

  • 低賃金

多くのエッセンシャルワーカーは低賃金の仕事に従事しており、これにより生計を立てています。

食品店、清掃員、介護士、運転手など、社会に欠かせない仕事を担当していますが、その労働に対する給与はしばしば低いままです。今の物価高や増税ラッシュの真っ只中、低賃金では生活費のカバーが難しく、経済的に不安定な状況を招いています。

  • 労働条件

エッセンシャルワーカーの多くは長時間労働し、過酷な労働条件にさらされています。

これには安全でない労働環境、適切な休憩時間の確保の難しさ、労働災害のリスクが含まれます。また、一部のエッセンシャルワーカーは非正規雇用であり、金銭面や保険に置いても十分に享受できていない現状でもあります。

  • 医療・健康リスク

エッセンシャルワーカーの中には、新型コロナウイルスのような感染症にさらされるリスクが高い職種も多く含まれています。

感染リスクを背負いながらも、社会にサービスを提供し続けることが求められており、その結果、自分自身の健康面での不安定さや不安が生じています。

  • 社会的評価の不足

エッセンシャルワーカーの役割は社会に不可欠であるにもかかわらず、彼らが受ける社会的評価や認知は不足していると感じることがあります。

社会においての貢献が適切に評価されないことは、仕事へのモチベーション低下やストレスの原因となりえます。

給料が低い理由

エッセンシャルワーカーとはこのような仕事についている人のことを言います。

「医療従事者」「スーパー・コンビニ・薬局店員」「介護福祉士・保育士 」「区役所職員」「バス・電車運転士 」「郵便配達員・トラック運転手」「ゴミ収集員」等様々です。

どの仕事も日常生活には欠かすことが出来ないものであり、このような仕事が無くなると世の中は混乱するでしょう。

では何故このような大切な仕事が給料が低いと言われているのでしょうか?

  • 産業の性質

多くのエッセンシャルワーカーはサービス業、小売業、清掃業、介護業、農業などの産業で働いており、これらの産業は一般的に低賃金と言われています。

更にこういう職種は労働市場において供給過剰の状態であり、需要と供給のバランスが保たれていない状況です。更には労働者の交渉力が低いため、賃金が低いままであることがあります。

  • 労働組合の有無

労働組合は労働者の権利を守り、給与交渉において交渉力を高める役割を果たします。

しかし、一部のエッセンシャルワーカーには組合に加盟していない、組合が存在しない場合があり、給与交渉において不利な立場にあることがあります。

  • 雇用主の考え

現実問題介護職やゴミ収集、コンビニの店員等の仕事は誰がやっても出来る仕事と世間では見做されがちです。

その結果やはり仕事に困っている人達は、世間で言われていることとは関係なく応募します。その結果たくさんの人が同じ仕事を求めている状態になり得るわけです。

そうなると雇用主(仕事を提供する人や会社)としては給料を上げる必要がないという考えが生まれるわけです。

炎上した『世間一般での底辺職業ランキング一覧』

これは以前誰かが投稿して大炎上した際のランキング一覧の画像です。

ここに書かれているのは、世間では必ず必要とされている業種ばかり書かれています。

これを見るとエッセンシャルワーカーに当てはまるのも多いと感じます。

この記事の冒頭部分には「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事です。そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということには気づきましょう」と書かれていました。

結構まともな事を言っているのに何故このような記事を出してしまったのか・・・

この人はどうやらこの記事を出して炎上してしまうことには気づかなかったようです。

底辺職の特徴にはこう書かれていた。

  • 肉体労働である
  • 誰でもできる仕事である
  • 同じことの繰り返しであること

デメリットについてはこう書かれていた。

  • 平均年収が低い
  • 結婚の時に苦労する
  • 体力を消耗する

どう考えるのかは人それぞれですが、同じことの繰り返しを出来る人はその人の才能だと思います。

精神を削られるより、体力を消耗した方が良いと思うのですがね。

最後は「底辺職と呼ばれる仕事に就きたくない方は、転職したり、スキルや資格を身に付けることが重要です」と書いていたそうです。

転職は今や当たり前の時代ですが、そういう言い方は今を一生懸命生きている全ての人に失礼な言動です。

すぐに辞める原因

先ほどこう説明しました。

介護職やゴミ収集、コンビニの店員等の仕事は誰がやっても出来る仕事と世間では見做されがちです。

その結果やはり仕事に困っている人達は、世間で言われていることとは関係なく応募します。その結果たくさんの人が同じ仕事を求めている状態になり得るわけです。

しかしほとんどの人が耐えきれずに辞めていき、人手不足のところが殆どと言います。

何故すぐに辞めてしまうのでしょう?

  • 過酷な労働条件

エッセンシャルワーカーの一部は長時間労働であり、過酷な労働条件にさらされています。これには肉体的な疲労やストレスが伴うことがあり、それが仕事からの早期離職を促す要因となります。

  • 低賃金

やはりこれがネックになります。

エッセンシャルワーカーの多くは低賃金の職種に従事しており、これにより経済的な不安定さを感じることがあります。低い給与では生計を立てることが難しく、別の仕事を探す動機となることがあります。

  • 休めない

人が入ってきてもすぐ辞めてしまう環境にいると、どうしても誰かが誰かの代わりをしなくてはいけなくなります。そう言う状態では休めるものも休めない状況になってしまいます。

  • ストレスが発散できない状態

過酷な労働条件の中で働き、得られる報酬は低賃金。人がすぐ辞めていく環境なので、誰かの代わりをしなくてはいけなくなり、身も心も休まる暇がない。ストレスが非常に溜まってしまう環境。

まとめ

日常生活において必要不可欠な仕事であるエッセンシャルワーカー。

しかし現状は待遇が悪く給料も低く、現場は人手不足であり休むこともできない状態。

この状況を補填しなくてはいけないのはやはり政治家なのですが、今の政治状況では期待がまるで出来ません。

かと言ってこの状況が続けばやがて、いずれ重大な事故や怪我人、下手すれば死亡事故とか起きてしまいそうな気がします。

ストレス社会な今をどう過ごしていくのか、今一度考える必要があるのかも知れません。

何事も無理だけはしないでください。自分自身が1番大事なのですから。

以上、エッセンシャルワーカーの待遇が悪く給料が低い理由。人手不足の現場。を書かせてもらいました。

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