はじめに
あなたは人に認められたいと思ったことがありますか?
他の人にどう思われようが知ったこっちゃないけど、この人にだけは認められたい。必要とされたい。褒められたい。愛されたい。等の気持ちを一度は思ったこともあるのではないでしょうか?
全て「承認欲求」という言葉でケリがついてしまうのですが、それだとあまりにも味気がないので今回は別の解釈を持ちながら説明していこうと思います。
承認依存症は身を滅ぼす危険性がある
当たり前なのですが、人は他人に評価されたり、褒められたり、必要とされると嬉しいと思います。
これは本能的な欲求なのです。
しかしこの承認欲求が抑えきれずに爆発してしまうと、人生が終わってしまう可能性があります。
大事な人にもっと気に入られたい。彼氏・彼女・友達・親友と仲良く話す別の人や異性を見たりすると、嫉妬したりヤキモチという感情が芽生えます。自分だけが特別な存在と認められたいという気持ちになってしまう。
一種の独占欲が生まれるのです。この想いから過剰な行動を取ってしまう可能性が出てきます。
例
- 自分を気に入って貰おうとする為に、支配的な人に利用されることを受け入れる。
- 異性又は同性へのストーカー行為。
- 認められたいという気持ちを利用され、金銭や愛情を搾取される。
- 犯罪行為に加担する。
自分をコントロールできない状態まで行ってしまうと、犯罪を犯したり、人として見られなくなったり奴隷として扱われることがあります。
結論=その人の操り人形になってしまい、本当の自分を見失う可能性があります。
そこまで人に依存する理由はきちんとした理由があるのです。
依存する人の心理状態 ① 孤独
孤独なのです。
誰とも繋がりを感じ取ることができず、他人からの評価や承認でしか自分を感じ取れません。
「君は何も感じない、実感できない」
この孤独という状況に耐えられる心理的強さも持っている訳ではないので、自分ではない他人に評価、承認されることで自分を感じているのです。
意識は常に外側に向いている状態。
この状態は人に嫌われるのが怖くなってしまい、否定されるのが怖くなってしまう。
自分という人間には価値がないと感じてしまう為に他人からの評価に依存をしてしまうということになります。
依存する人の心理状態 ② 見捨てられる恐怖
孤独を感じている人は他人からの評価にとても敏感です。
何故かというと、自分の評価が下がってしまうことによりその人に見捨てられる可能性があるからです。
そのために必死に努力をします。その人の理想の人物になれるように無理に努力をするのです。
ここまで恐怖を感じる人には、幼少期の辛い過去が関係している可能性があります。
親による人格の否定、虐待、拒絶、暴力、無の愛情等の問題がある環境に育った場合があると言われています。
子供の頃から親の愛を全く知らずに育ってしまったので、常に孤独と感じてしまうのです。
自分が唯一ありのままの自分でいられるはずの自分の家に、人間として親として終わっている何者かがそこにいたら気が休まるはずもありません。
このことから他人に対して都合の良い人を演じ、支配を受け入れてしまうのです。
見捨てられたらまた1人になってしまうという、悲しい感情が渦巻いています。
依存する人の心理状態 ③ 認められることで依存がより強くなる。
依存する人は褒められたり、認められたりするとそれが自分の成功体験と思います。
常に1人で孤独を感じていた自分が人の役に立って、自分の存在価値を認めてくれた人がいる。
その時脳にドーパミンが溢れ出ます。気持ちよくなる訳です。
これが逆に仇となり、依存状態にさせてしまうのです。
もっとその人の役に立ちたいと思い始めます。というより思い込みます。
この全ての原因はやはり育ててきた、育児放棄をしてきた親の責任です。
親の愛情を知らずに育ってきた人は依存しやすい人になってしまいます。
SNSは依存者の集まり
SNSで行われているのは一方的な承認欲求人間による吐き気を催す発信です。
元々SNS(Twitter・Facebook・YouTube等)とはインターネット上で、個人同士が繋がれるような場所を提供しているサービスのことを言います。
自分の知らない情報や人に発信したい役立つ情報。こういうのを1人1人が仲良くコミュニケーションを取りながら、繋がれる所がSNSです。
しかし最近は「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望を持つ、注目を浴びたくて仕方がない、自分の自己満足を見せつけるだけの投稿」が本当に目立ちます。
大抵多いのは自分の顔を、加工した作り物で偽物で誰もが違和感を感じる自撮り写真とかです。
加工しているとすぐ分かる自撮り写真に「いいね」や「リツイート」が何百も何千もついたら、ドーパミンが溢れ出てしまいますよね。
こうなるともう自分に歯止めが効かなくなってしまいます。すかさず次の行動に移るのです。
もっと自分を着飾りたい、もっと自分を褒めてもらいたい、もっともっとほっともっとみたいな感じです。
その人に興味がない人から言うと、哀れで醜い歪んだ人だなと感じます。
そんな人が今のSNSには沢山います。
まともな人の方が少ない感じであり、承認欲求依存者の集まりになっているのが現状です。
まとめ
依存している人は心に闇を抱えています。
その心を利用する人もこの世の中には必ずいます。
その人の周りにまともな人がたくさんいれば、いずれはその依存症も治るのでしょう。
しかしやはり世の中運が悪い人も必ずいます。
生まれ育った環境が悪く、愛を知らずに育ち、孤独に常に怯えていて、人の役に立つことで嬉しいと感じる感情を利用する人々が周りにいる。
こんな最悪の条件下に陥っている人も必ずいることでしょう。
そんな人が近くにいたら是非助けてあげてください。
SNSでバカみたいに承認欲求を晒し醸し出している人は治りません。
以上、人は何故認められたいのか?必要とされ褒められたいのは心に闇を持つ人。行動と心理。を書かせてもらいました。
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