少年編から魔人ブウ編までの物語を描いた原作「ドラゴンボール」。
色々な闘い、変身がありとても多くの読者を興奮させてくれました。
ベジータやフリーザとの死闘、そしてスーパーサイヤ人への覚醒。
「ドラゴンボール」の盛り上がりがいかにして生まれたのかを5つ書いて行きたいと思います。
地球にサイヤ人が来る目的がフリーザを作った
鳥山明先生の2代目担当編集近藤裕さんが話すところ、サイヤ人が地球に来る目的を決める際こんな話があったそうです。
あの頃はバブルの後ということで悪者のイメージと言えば地上げ屋(建築用地を確保するため、地主や借地・借家人と交渉して土地を買収する人・企業のこと。)。
宇宙の地上げ屋と鳥山明先生に提案された所とても面白がってくれたそうです。
それでフリーザができたということ。
ドラゴンボール超でもフリーザが幼い頃から彼の世話役を任されていた側近中の側近ベリブルが「ビジネス」と言っています。
読者人気が常に1位。そのために起きる強さのインフレ。
読者人気が1位から落ちることがなかったといいます。
そうすると敵の強さをエスカレートしていくしかなかった。
フリーザから第一形態、第二形態と姿が変わって行きます。
悟空もフリーザ編からスーパーサイヤ人になって行きます。
強さがどんどんインフレを起こしていき、そうすると悟空の次の相手はさらに強くしなければならないと。
悟空自身も「もっと強い敵と戦いたい」というキャラなので。
鳥山明先生自身も魔人ブウ編が始まる前には、これ以上強い敵は出てこないしこれ以上悟空を強くは出来ないと思っていたらしいです。
今ではドラゴンボール超で新たな敵が出て来ていますが、それは時が経ったから新しい考えが浮かんだのではないかと思います。
当時は週刊連載ということもあり新しい敵を考える時間もなかったということだそうです。
スカウターが作られた経緯
サイヤ人登場時にはすでに強くなりすぎてしまった悟空達。
そうなると困ることがあったそうです。
「強いもの同士、どっちが強いかが分からなくなってしまう。」
そこで考えたのが強さを数値化するというスカウターというアイテムです。
装着するだけでキャラにも読者にもキャラの強さがどれくらいかということがすぐに判断することができる。
これはエスカレートしていくバトル漫画には特に必要なアイテムだったのかも知れません。
次回の展開は鳥山明先生も分からない?
2代目担当編集近藤裕さんが話すところ、打ち合わせは大きなストーリーの節目の時は直接会い、普段は電話をされていたそうです。
しかし鳥山明先生は先々の展開、次回の展開でさえ決まっていなかった・考えていなかったということです。
しかしそこには先生なりの考えがあったそうです。
「自分が分からなければ、読者も分からないから、面白いでしょ」
確かにあの圧倒的な強さをもつフリーザをどうやって倒すのか、一度倒したと思ったセルが復活した時はどういう展開になるのか、魔人ブウ(純粋)との闘い。悟空とベジータだけでは勝てない状況でのまさかのサタンの活躍。
先生が分かっていないなら読者もわからないですよね。
そのやり方で週間連載をされていた先生はとてもすごいお方だと尊敬します。
設定を組み合わせることに関しては天才な鳥山明先生
展開が分からない、考えていないという風に言いますが伏線の回収はすごい。
それこそ悟空の尻尾に関しては最遊記の孫悟空をモデルにしていることから尻尾をつけたらしいですがそれがサイヤ人の特徴になっていたりします。スーパーサイヤ人に関してもベジータやフリーザが言っていましたね。
先生曰く強引な辻褄合わせが好きらしいです。
そうすることで読者は深く考えてくれるのではないかと思っていたらしいですね。
話に煮詰まった時に「あれが使えないか」「あのキャラ生きてたから使えないか」と。
なんだかんだで考えていますね笑
まとめ
次回、先々の展開を考えず「自分が分からなければ読者も分からない」この考え方で週刊連載を続けてきた鳥山明先生のことやフリーザやスカウターが作られた経緯を少しだけ説明させてもらいました。
強いキャラがどんどん出続けるドラゴンボール、その度に悟空達も強くなっていかないといけない。
そのためにキャラの強さを数値化させるスカウターというアイテムが作られたり、変身させて闘いのインフレを起こしていかないといけない。
週刊連載での中セル編が終わる頃にはこれ以上強い敵は出せないと思っていたのも納得です。
以上ドラゴンボールの盛り上がりはいかにして生まれたのか?5つ紹介を書かせてもらいました。
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