世界中で絶大な人気を誇る伝説の漫画「ドラゴンボール」。
「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて1984年51号から1995年25号まで連載されてきた。
単行本の発行部数は完全版(2000万部)を含み国内で1億6000万部以上、全世界累計で2億6000万部を記録。
今現在でも最新映画が公開され「vジャンプ」では「ドラゴンボール超」が連載されている。
原作ドラゴンボールの最終章「魔人ブウ編」。最終回を意識し始めた鳥山明先生は本当に描きたいものを担当者の方と模索し始める。
そのちょっとした裏話をご紹介します。
三代目担当の方が直接聞いた鳥山明先生の本音とは?
3代目担当武田冬門(たけだふゆと)さんは人造人間・セル編の途中、セルが完全体になった後ぐらいで前担当と引き継ぎました。
武田さんは鳥山明先生はセル編で終わらせる予定だったんではないかと思っていたそうです。
かわいい絵でずっこけたキャラも多い『Dr.スランプ』が好きだった武田さん。
『ドラゴンボール』では二枚目やカッコいいキャラが多く、その理由としては前担当の近藤裕(こんどうゆう)さんが「少年漫画は二枚目じゃないといけない」と言う信念があったと思うと語っています。
その時に武田さんは「鳥山明先生は本当はどういうものを描きたいのか」と思ったそうです。
直接聞いた際に返ってきた返事は「二枚目キャラはあまり得意ではない」と言う言葉でした。
キャラクターの見た目が特徴的で面白くないと言う思いがあったそうです。
本当に描きたい、好きなものを描いて終わらせる
近藤さんは鳥山明先生に言います。
「このままだと描きたいものをきちんと描かずに連載が終わってしまう。せっかくなら最後は好きなものを描いて物語を締めくくりませんか」と。
そういう話から最初は「笑いを入れながら話を進めていきたい」と言うことでグレートサイヤマンが作られたそうです。
「田舎から来た地味な奴が実はものすごい力を持っていて周囲を驚かせる」という展開で新章がスタートしたとのこと。
鳥山先生もバカバカしいギャグが好きらしくゴテンクスやピッコロにもギャグパートを加えていましたね。
それを描きながらブウ編をどんな話にするかというのを考えていったそうです。
消えるのはもったいないミスターサタン
ドラゴンボールのアイディアもネタも全部鳥山先生が考えたということ。
そこで近藤さんは驚きました、セル編で初登場した脇役ミスターサタンを出してきたことです。
近藤さんは以前鳥山先生に「ミスターサタンは面白いキャラクター。一回で消えるのはもったいない」と言われたそうです。
それに対して「こいつ面白いですよね」との返答を返したのこと。
脇役がどんどん出番が増えていき最終的には最重要人物になりました。
地球の救世主ですからね。鳥山明先生も脇役をここまでにするとは凄いことだと思います。
スーパーサイヤ人3は何故髪が長い?
シンプルな悟空をより派手に見せるために髪を伸ばしたとのこと。
とてもシンプルな答えでした。
まとめ
鳥山先生はどういう流れで最終回を意識し始めたのかがこの小話でわかってもらえたかと思います。
スーパーサイヤ人3に関してはシンプルな答えでした。それでもあのカッコいい姿を世に出してくれたことには感謝ですよね。
今回は最終回を意識した鳥山明先生が本当に描きたかったものをご紹介させてもらいました。
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